中村うさぎに捧げる、女という病の心理カウンセリング
   なぜ 中村うさぎ 買い物依存症 心理カウンセラーが解き明かす、中村うさぎの心の迷宮 中村うさぎ心の病 心理カウンセリング

   <第二話>"奮闘するオヤジうさぎ、だが・・"  (2006年1月号):文、大木心理カウンセラー
  心理カウンセラーが解く女という病
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                                           <第三話>"ライブドア事件より心の闇だ!”
                                           <第四話>"孤高のナルシズムから過剰のナルシズムへ!”
                                   <第五話>"ナルシズムは心の病気なんで”

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 『中村うさぎに捧げる、女という病の心理カウンセリング』
   <第二話>”奮闘するオヤジうさぎだが・・”....................


<第一話>の”ウンコタレvs アホタレ”の話の最後のあたりで、

「うさぎさんには男の苦悩は“思案の外”かもしれない」と書いたのですが、

なんと彼女は、
屁タレどもよ!」のあとに、「オヤジどもよ!」という、
オヤジへの叱咤激励文を書いていましたので、

ちょいと紹介しましょうか。

オヤジは卑しい。オヤジはみっともない。そして、オヤジは寂しい。オヤジは愛しい。
オヤジは、すべての人間の「恥」と「罪」と「哀しみ」を背負って生きている。

尊大なオヤジと卑屈なオヤジは紙一重であり、
愛すべきオヤジも唾棄すべきオヤジも同じコインの裏表だ。

世界はひとつ、オヤジたちは皆兄弟。

私の魂もまた、彼らの魂と同じ成分で作られているのだ。

ヤツらを愛さずにいられようか。

日本一のオヤジ嫌いを自認してきた私が、
今にして思うと、あれは『近親憎悪』だったのかもしれない。

オヤジは、私自身の歪んだ鏡像だったのである。・・

イヤーっ、どこまでも正しく言われちゃいましたねえ。ご同輩。

この一文は、じつはホストにハマッて、札束で若い男の隷属を買う、

という退廃した甘美な陶酔を欲求願望とした点で、
まるっきりヒヒオヤジみたいな自分に向けた、告白なのであるが。

中村うさぎはここで、自嘲しつつも、期するものがあって、

自らの欲望に耳を貸す”姿勢をひた走っていこうとする。

うさぎさんは続けてこう語る。・・

石田純一みたいに、いい年して若造みたいな軽薄さを少年っぽさと履き違え、
ヘラヘラ笑ってる薄っぺらなオヤジも増えている。・・

かってオヤジは、真っ黒なヌリカベであった。

その黒さは、老獪さと貪欲さと悲哀とルサンチマンが混じり合った、
どっしりと厚みのある黒さであった。

失われたオヤジの黒さを、私は受け継ごう。・・

そして若者たちの前にヌリカベのごとく立ちはだかり、

彼らの罵声と憎悪を一身に浴びつつ、

その脆弱なプライドをどすどすと土足で踏みつける・・ 

ああ、諸君、そんなオヤジに私はなりたい
・・


そう、中村うさぎは、
プライドを持たないヘラヘラオヤジ’(イシダジュンイチ! 名指しだぜ!)に成り代わって、
こんな時代に自分の欲望に正直であろうとしているのだ。

いくら考えても捉えきれない買い物依存症になったことをきっかけにして、

うさぎさんはその欲望に身を任せてみることで、

「人間」というものを、「女」というものをトコトン探求してみようと、決意されたのではないでしょうか。

 

 それは、こんな言葉でも表わされている。・・


自分に対して、極力、客観的でありたい。・・

常に抜き身の剣を構えて腹をくくり、自分の人生に真正面から対峙しようとする人間。

そんな人間になりたいと、心の底から願っている。・・

醜い自分も汚い自分もまっすぐに見つめ、磨いた鏡のようにクリアに映し出す・・

そんな心を持ちたいの。・・

なんとドスの利いたセリフじゃありませんか!

高倉健も真っ青。

どーする? ご同輩。・・もう降参するの? 早いねー。 

しかし、うさぎ姐さんには惚れ惚れしますね。

やってるコトは粋じゃないけど、この気持ちがじつに粋だねえ。・・

っ、こんな中村うさぎさんには、当然、キビシイご褒美が待っているわけですけれども。・・・

「ゲンジツ」はキツイからねー。(いや、ホント)・・・

その難儀のはじまりの「買い物依存症」になった「動機」をうさぎさん自らが解説してみせる。・・・

自分をクズのように扱った人々(元夫とか、広告業界のオヤジどもとか・・)への復讐心があったはず。

なのに、ヤツらの心はまったく痛まず、

私だけが借金地獄に苛まれ・・中略・・これ、おかしいんじゃないの?・・中略・・

しかしまあ、そもそも依存症というのが、自分で自分に復讐してしまう病なのである。・・中略・・屈
辱や挫折感を『自己嫌悪』にスリ替えるのよ。
・・


これを少し注釈してみると、

「自分に復讐してしまう病」、「自己嫌悪にスリ替える」というのは、

高額な買い物をするプチ快感のあとに、
必ず、浪費に見合った支払い・精算に四苦八苦させられる

という繰り返しにホトホト自己嫌悪を抱いているというわけです。

うさぎさんはまた、こうも言う。

ブランド物は私にとって、自分の中の空虚さを埋め合わせ、
無力で凡庸な自分を固める金ピカの『鎧』であった。

それは周囲に対する『示威行為』であり、自分に対する『自慰行為』でもあったのだ。・・

そしてついには、

金を遣う快感を覚えた我々が陥りやすいのは、

べつに欲しいモノがあるわけでもないのに、ただもう無意味に金を消費する
そのプロセス自体に快感を覚えてしまうコトなのだ。
・・

というところに行き着いたとき、

中村うさぎは立派な買い物依存症の人となっているわけである、のだ。・・ウーム。

◇依存症の人をわかりやすく言うと、

そのひとの元もとのものの考え方から生じてきている、

内なる強迫的な不安、強迫観念に押されて、耐え切れないところで、
常同行為を症状としてあらわす人、であります。

その常同行為は人それぞれ異なる行動になりますが、

買い物、恋愛、ギャンブル、ゲーム、くすり、過食、拒食、リストカット、潔癖症、などを含めて様ざまな行動をあらわしつづけます。

いずれも現実社会への参加の場面で、

支障となるような行為や、無意味に見える行為をあらわします。

しかも、その本人も「わかっちゃいるけど、止められない!」という陥穽にハマります。

そう、中村うさぎが、いくら、「人間は虚飾の生き物」だ、「金ピカの鎧」だ、「チヤホヤを求める孤独」だというふうに自分を通して解釈して見せても、

それはやはり正しい理解とは言い難いところであります。

なぜなら、ひとつには、依存症の常同行動とは、

そうした解釈に見合うだけの意味や価値とは直結しないものだから。・・

どんどん無意味に、どんどん無価値な行動につきすすむところこそが、

強迫観念に由来する依存症の正体・性質であるからです。

また、はじめのところで持ち上げておいて何なんですが、

どーも、うさぎさんは自分の個人的な依存症体験を、
よく言えば帰納的にというか、

とにかく拡大して、さも普遍的な結論のように論じたがるところが、
危うい点だとおもいます。

その点が、カウンセラーの端くれとして、やはり気に懸かるところですね。

もちろん、うさぎさんの依存症を治せなかったのみならず、

依存症についての理解を得られなかったお医者さんにも、

それなりの責任というものが道義的にもおありではなかろうかとおもうのですが。・・

その精神科では、

充満する負のエネルギー。グループセラピー

何でもかんでもアダルトチルドレン』という考え方には納得できない

自己愛と自己憐憫と自己正当化をますます増長させるのじゃないかと、
中村うさぎも言っていますよ。

自称、自己愛・ナルシーの中村うさぎにこう言われちゃって、どうなのかなあ。

その後に、何かご回答をされたということはあったんでしょうかね?

あらっ、また話が横道にそれましたかね。 こらまた、ごめん、失礼しました。(オヤジー!)

ええっと、そうそう、うさぎさんが自分の依存症体験を「解析」しようとされることは、

わるくないし、むしろ知的な姿勢が潔いかぎりだとおもいます。・・・

おもいますが、そこはそれ、悲しいかな「心の病」に関してはシロートというもの。

なかなか説得力に溢れる文章ではあるのですが、

うさぎさんの「解析」は、「解釈」というものなんですね。

ちょっときびしい見方になりますが、それはあくまで

「恣意的な自己解釈」の域から免れ難いわけです。・・

...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ......

えーっ、またまた唐突ですが、今回はこんなところでござります。

最後までお読みくださってありがとうございました。

さて、次回の中村うさぎは、どうなりますか、お楽しみに!!

(文: 大木カウンセラー )・・・ご感想など送っていただけたら有り難いです。
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 ☆付録2005年12月号<第一話>"ウンコタレvsアホタレ"
 ☆付録2006年2月号<第三話>"ライブドア事件より心の闇だ!”
 ☆付録2006年3月号<第四話>"孤高のナルシズムから過剰のナルシズムへ!"
 ☆付録2006年4月号<第五話>"ナルシズムは心の病気なんで”

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