◆ ほのぼのうさぎの緊急対談コラム 「悩めるうさぎ + 発言うさぎ」
コラム第一弾 「心と脳の全容が解明された!」 “脳トレのうそ・ホント” |
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世の中、どうも 最近毎日といっていいほど、残酷な事件が報道されています。 それらの事件がほんとうは心の病気から引き起こされていることを知っておきましょう。 人はなぜ、越えてはならない一線をあっさり越えて、事件を起こしてしまうのだろう? あるいは、残忍さの裏側で、一見、無感動な性格を見せ付けるのだろうか? また、おもわず首をかしげたくなるようなキャラの有名人も観察されますね。 なんでこの人はこうまで自分のパターンを変えられないのか?
と 不思議におもうときってありませんか?
それならいっそ片っ端から事件や人物を観察して分析すれば、 みんなの疑問を解く手助けになれるかと思って、この企画をすすめることにしました。 気楽に読んでいただいて、楽しんでもらえればとねがっています。 |
それではさっそく 第一弾をはじめましょう・・・ 今回は最初ですからまず、人間の脳と心と言葉がどんなふうにはたらいているのかを 最先端の成果をふまえて皆さんにおはなしできればいいなとおもってサプライズ企画しました。 「心と脳の全容が解明された!」
の巻なり。^^ ^^
<登場人名・キーワード情報:> 「脳トレ、川島隆太、吉本隆明、三島由紀夫、太宰治、澤口北大教授、、アルツハイマー、左脳、右脳、記憶力、母親、パソコンゲーム、ウエルニッケ脳症、リストカット」 敬称略 |
コラム第一弾に登場いたしますのは、悩んでなさそうな悩めるうさぎを買って出た OL2年生のN子女史と発言うさぎのカウンセラーのT.Oとなりました。 若さゆえ遠慮のないきついツッコミを連発するN子女史と団塊の世代にしては 意欲満々のT.Oとのガチンコ対決は、いったいどうなったんでしょうか? ? ? ! ! !
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N子 |
ハイ!
(手をあげた!) このページをコラムというのも変だけどー、 まして第一弾のタイトルがいきなり「心と脳の全容が解明された!」 なんてホラ吹いちゃっていいのかなー?
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T.O |
ホラなんかじゃないって、 ちゃんとした系統だった概念付けができているから言っているんだよ。
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N子 |
それじゃその「心と脳の全容」って、いったいどういうことなの? |
T.O |
君ね、最近
川島隆太東北大教授の「脳を鍛えるトレーニング」という広告を見たことあるでしょう? |
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N子 |
うん、たしか音読とかかんたん計算をすすめているあれ?
アルツハイマーの人のオムツが取れて起きれるようになったとかいう? (18-4=N子の手取り)! |
T.O |
そうです、あのようなトレーニングをつづけると脳が活性化されることが実証されてきたんだ。 あのトレーニングの良い点は左脳の聴覚野にはたらきかけているところです。
つまりね、言い換えると「人が痴呆になったり日常の仕事に支障が出るようになる」のは、 脳の中の左脳の聴覚野の回路がずっと前から活性化されてこなかったことが原因になっているってことだよ。 |
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N子 |
えっ! 脳の左側だけ働いていないなんて、そんなことあるの? うっそー! |
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T.O |
そんなに仰天しなくてもいいよ、 大脳生理学では右脳と左脳はまったく別の脳みそということは常識です。(みそは余計か!) |
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N子 |
あっ、それ聞いたことあります。 えーっと、左脳がデジタルで右脳がアナログ配線とかいうのでしょう。 |
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T.O |
主にそういうことだな、君が知っているということはこれがもう一般の常識となってるのかな? |
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N子 |
失礼な!
でもそれと片方の左脳だけ働かないこととはどうしてむすびつくわけ? |
T.O |
いい質問だね。 その前に、左右の脳は交叉して目や耳や手足と神経が繋がっています。 ちなみに右目、右耳、右手足が左脳と直結しています。
・・・それで、たとえば君の脳が(みそは付けないでおく!)
どんなふうにしてはたらいているのかというと、まずアンテナとして持っている知覚(目、耳、皮ふ、鼻、舌の五官)によってある対象をキャッチしますね。 |
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N子 |
おもしろい言い方をするなあ。 それで? |
T.O |
するとキャッチした情報が右脳の回路の主に視覚・聴覚の経路を通って ウェルニッケ言語野という部位で対象として形態認知されます。
そこで認知された情報はつづいて左脳ウェルニッケ言語野に達してはじめて言葉に翻訳されます。 ここまでは幼児にもできる対象への脳のかかわり方といえるでしょう。 |
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N子 |
えらくややっこしい回路がちゃんとあるんだなあ。 |
T.O |
人間の脳は言葉を獲得していく歴史の中で言語の回路をつくりあげたということです。 |
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N子 |
すっごいなあ! ちょっと感動的ね、その話。 |
T.O |
ボッフォン!
えーっと、それでだね、君のその脳のはたらきのつづきですがね、、、 どこまで話したかな?
、、、そうそう左脳のウェルニッケ言語野では、 現に見ている対象がたとば、 君の弟だったら「弟」にまつわる皮膚感覚的なイメージが抽出されて 「これは自分の弟だ」と実感されるわけだ。 |
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N子 |
ワッ、まわりくどいなー。 |
T.O |
まあね、ここはきっちり言わないとね。 問題はこの先からあるわけだよ。
いままでのウェルニッケ言語野には母親の話し言葉が記憶されている脳の言語領域だったんだけど、 ここから先は直接見えない対象(遠くにあったり、隠れて見えなかったり)や、あるいは 目で見えない、つまり知覚できないものごとを対象にしたときのレベルの問題に入るわけです。
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とつぜんですが、わたしがほのぼのうさぎ。よろしく!
ここでチョイと、ひと息入れましょう ぷふぁーっと 深呼吸するべー ぷふぁーっと。
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N子 |
えっ、何? それ? たとえばどんなことなのかな? |
T.O |
たとえば分かりやすいことでは道順は方向、角度、距離をイメージできないと分からないですよね。
また、君の弟の考えや気持ちは見た目だけでは理解できないよね。 あるいは社会のルールやマナーとか、 もっと高度な世界のマトリックスや変化を理解するためには一体 どうしたらいいのかなと考えてみれば私がどこを指して言っているか少し分かると思います。 |
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N子 |
うん、なるほど、そういうことね。 じゃ、そういう事柄は脳タンのどこで「認知」だか処理されるというの?
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T.O |
ノータンって言うの止しませんか。
だからそういうことの理解を要求される知性の世界の言葉は右脳のブローカー言語野で認知され、 左脳のブローカー言語野で言葉の概念として理解・記憶されるわけです。 |
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N子 |
ブローカーって、停電する? |
T.O |
ちがいます! アレはブレーカーだよ。 |
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N子 |
あ、そうか。 じゃあさ、学校の勉強とかもそういうことに入るんじゃないの? |
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T.O |
そのとおり! YES! YESおネエちゃん。 |
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N子 |
だれがおネエちゃんよ! 帰ろかな、もう。 |
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T.O |
いや失礼!
失言しました、N子さま。 どうも左脳ブローカーが休んでたようで、ごめんなさい。 |
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N子 |
それを言うなら、「脳タンのブレーカーが落ちてた」っていうのよ。 |
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T.O |
うまいね、どうも。 参ったなあ! いやさっきのは冗談ですがな、ホンマ! |
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N子 |
やめてよ、それ。 江戸っ子もどきのナニワ金融道! で、学校の勉強はどうなったの? |
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T.O |
そうそう、それそれ。 だから一所懸命勉強して知性の言葉をどんどん獲得・蓄積することって、 キツイことだけどそれは即自分の能力を向上させることに繋がっているんだよ。 |
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N子 |
いつも私おもってたんだけど、 学校で勉強することって、ほとんど役に立たないよなーってね。 でも本当は自分の能力を磨くトレーニングだったのかあ。なるほどー。 |
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T.O |
私が今言ったことはね、田原メソッドといって人間の存在を大脳生理学と 吉本隆明の言語論に負うところ大の、言語能力の視点から 同時に捉えることができている、世界的な到達理論によっています。
これによって物理としてだけのヒトの脳が言語を使う脳として解明されたわけだよ。 |
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N子 |
へーえ、だんだんホラでもなくなってきたね。 |
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T.O |
ここで重要な発表です! |
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N子 |
また、何よ? ね、まじめにやろうよ、ね。 |
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T.O |
私はいつもまじめでっサカイ。(われながらローカルなギャグ)
えーっ、それはですね、主に両親との関係・影響によってですね、 見かけはおなじようにうんうん頑張って勉強してですね、 テストも100点取っている学生さんがですね、 じつはなんと、あの左脳ブローカーを使っていない場合があるんですねえ。 |
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N子 |
あなたと一緒でブレーカーが落ちてたんじゃないの? |
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T.O |
いいえ! そうではありましぇん。 第一あれは冗談だって言ったでしょうが。
これは病理の原因になる言語不全をまねくのです。
つまりこの学生さんは両親のどちらかの(主に父親の)負の影響をうけたために 左脳前頭葉での学習回路では勉強をつづけられないでブレーキがかかるという 困難を背負っているわけです。
するとどうなるのかといえば、それでも親との緊張関係がしいる心的ストレスから 必死になって勉強に向かうことを止められないので、
この子は右脳ブローカ-言語野でイメージを写すようにして、 勉強の言葉を片っ端から丸暗記する方法で、 自分の窮地をしのいできたわけです。
じつはそれはリストカットや拒食症と並ぶ強迫性不安の常同症と通じている 心の問題をあらわしているのですがね。 |
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N子 |
ふーん、けっこう複雑なことになってるんだなあ。 |
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T.O |
さらに困ったことに、 右脳ブローカー言語野で丸暗記するという言葉の収穫・記憶方法は、 記憶した言葉をいざ使うときになっても憶えたとおりのワンパターンでしか使えないので
新たなマトリックスや課題に直面すると不適合におちいってしまう傾向を示します。 |
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N子 |
いま思い出したんだけど、たしか以前に残酷な少年犯罪を犯した人も ある種の並外れた記憶力の持ち主だといわれてたんじゃない? |
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T.O |
いわゆる名門大学に入学する学生の何割かは問題集を丸暗記できるタイプの人のようなので いざ社会に出て働くというときになってつまづく可能性が高いわけでしょうね。
もちろん個別にさまざまなんですがブローカー失語症の人は 日常の中でも自己流の解釈が肥大しやすいので
対人妄想がつよく現れて、秩序を不問にしてなおかつ破壊に走ることさえ 可能性としてあるという病理の要因を抱えていることは否定できないのです。 |
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N子 |
うーん、なかなか困ったもんでんな! あたしはこんな秀才タイプの人がうらやましかったけどなー。 なんかろくに試験勉強していなかったようでさ。 |
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T.O |
まっ、それなりに原因・理由をお持ちだということですね。、、、 この他にもちがったタイプの失語症の人もいます。
先に出てきたウェルニッケ言語野で認知と記憶、イメージと学習が不全であるという人です。
つまり母親から幼児期に正しい言葉を十分に与えられなかった生育暦をもつ人は、 いろんな物にリアリティというか実感が持てないようになるといえば分かりやすいかな?
土台となるイメージが分裂気味だというか、、、 |
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N子 |
母親に問題があったということ? |
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T.O |
実体としての母親が不在に等しかった場合や、 子どもに対してつよいストレスを抱えてしまった母親の場合、
言葉は無いに等しいか、相当に屈折してゆがんでいると考えられます。
当然その子どもは対象を正しく了解したり関係づけたりするのが困難になるわけです。
だから最初の幼児期に見たり触ったりする物を確信してとらえられないとき、 人は子どもの時の土台のイメージや言葉にリアリティを得られないままで、 生涯を通すしかないのです。
三島由紀夫も太宰治もそんな生育暦をもっていたとおもいますね。 三島の肉体へのこだわりも、太宰の生きてきて申し訳ないとおもう気持ちも 土台となるべきウェルニッケ言語の欠落・不全、失語と見られますね。 |
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N子 |
わるいけど、どっちの本も読んでないな。
だからそんな育ち方もあるんだなあと言うしかないですね。 乳母とか祖母なんかに育てられたってこと? |
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T.O |
そんなところでしょうね。 このタイプの生育暦の人は、三島のように後年に余程勉強しても ある形式の中でしか生き延びることは不可能でしょう。
私どものカウンセリングを受けて失語症を改善するトレーニングを積むしかないでしょうね。 |
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N子 |
不幸を背負って生まれてきたんだね。・・・
あたしん家は乳母も執事もいない、ビンボー一家だったなー。 だからしあわせってか?
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T.O |
悩めるうさぎって、そんなことで悩んでいるの? まっ、育ちのわるいとこは君の話し方で了解済みさ。 |
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N子 |
クソ!!! |
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T.O |
まあ他にもおなじウェルニッケ失語でも、 病院でオペを受けた後の点滴の輸液にビタミンB1が省かれていたために 重い記憶障害になったケースもあります。
ウェルニッケ脳症と呼ばれますが、これは栄養補助のためのビタミンB1が欠乏すると 大きな細胞は脚気やなんかになってもそのうちに機能を回復するのですが、
微細な神経細胞などは大きなダメージを受けて回復不能になるということを証明しています。 えーっと、 言葉を聴くはたらきをするのは視覚と伴走している耳から聴覚野までのX経路とY経路の回路ですが、 主に左脳聴覚野に到る回路はX経路なんです。 |
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N子 |
フ―ン、Zは無いの? |
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T.O |
つまんないツッコミはやめませんか、ビンボー女史。 |
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N子 |
だってXでもYでもZでもいいんじゃないかなーって? |
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T.O |
:
いやそんなら先に言っちゃうけど、このY経路というのが 視覚では電気信号つまりパソコンのディスプレイの情報を一手に引き受けているんだよ。 しかもなんと左眼だけでだ! 左眼は右脳に直結している。 |
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N子 |
エーッ!? じゃあ、右眼は何してんのよ? |
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T.O |
右眼はほとんどあまり関知しない。 つまり右眼と直結している左脳は パソコンゲームをしているときは、ほとんどはたらいていないってことです。
コラムの最初のところで川島教授の脳のトレーニングのことが話題になりましたが 川島さんはひょんなことから音読や計算が脳の活性化に有効なことに気づかれた訳なんです。
つまりね、元々はテレビゲームなんかが「おもしろいし、眼も、耳も、手も働かせる」から 一番脳を活発にするものだと大脳生理学の定説どおりに考えていたのさ。 |
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N子 |
そうじゃなかったの? |
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T.O |
ところがどっこい、脳の測定値を見ればなんと、 肝心の前頭葉は一切はたらいていないというデータにびくりしたのさ。
パソコンへの入力などもむしろ脳を劣化させる結果が出た。
そのついでに教育に役立つ実験もやってみたら、またびっくりこいた!わけだ。 今度は前頭葉が活性していたんだよ、これが! |
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N子 |
それって面白い話ねえ。 じゃ何? 音読したり、手書きしないと左脳ははたらかないってわけ? |
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T.O |
そうそう イエス! イエス左脳! |
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N子 |
またそれえ、やめてください。 |
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T.O |
そうそうそうだね、話しをさっきのウェルニッケ脳症にもどしまっせー。
左脳聴覚野に到る回路はX経路だと言いましたよねー。わたし。 すると君はXでもYでもZでもええヤンカといったよね。 |
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N子 |
ヤンカって どこの国語? ハッ? |
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T.O |
ハッ?て言われるのいちばんイヤなんです。 まだデコピンのほうがマシです。 |
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N子 |
アッそう、ハイハイ |
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T.O |
・・・ボッフォン。・・・それでだね、
XとYはどうちがうのかというと、主に左耳から伝達されるY経路の交感神経細胞は 大きいのにくらべ、右耳からのX経路の副交感神経は微細な細胞であるために
ビタミンB1が欠乏したら真っ先にダメージをうけて不能になるということを物語っているわけさ。
だからさっき聴いたはずの言葉も左脳に届いていないので 何も記憶していないことになるわけさ。
神経伝達回路を言語回路として把握できていれば、 こんな不可思議におもえる脳の障害もちゃんと説明できるわけさ。 |
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N子 |
じゃあさ、左の耳でも聴こえているはずなのに なんでおぼえてないわけ? |
X経路 Y経路 |
T.O |
たしかに左の耳でも聴いていますが、 左耳はY経路で右脳の聴覚野に到るわけだから 言葉をただ自然の音として聞いています。
意味として理解できるのは左脳の方だけなのです。 |
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N子 |
へーえ、左脳が肝心なのかー。 |
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T.O |
どうでっかー? 「心と能力の全容」がずいぶんご理解いただけましたか? |
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N子 |
そうね、でもさー、 人間の歴史って大して永くないじゃない。
それでもこんなに社会が発展したのはさー、 やっぱりT.Oの言うとおり言葉を脳に入力していったためだとおもうね。
脳みそがハードなら言葉がソフトなんだなとよくわかるよね。 |
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T.O |
! !
!・・・(感激の涙がジワっとこみあげているのか?) 泣かせるネエ! あまり悩まなさそうに見える悩めるうさぎ君。 |
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N子 |
うるせー! |
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T.O |
それじゃ最後の締めにうさぎ君のために
人類について語ろうかなあ!
これは田原先生の受け売りだけれども、 脳みそを研究している科学者の一人・北大の澤口教授は「脳の主役はニューロンだ」とまだ言っている。
つまりすでにうさぎ君はこの教授の脳より進化したんだよなあ。 |
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N子 |
ボッフォン! そうかね。 |
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T.O |
いうまでもなく「脳の主役は言語であり、それをささえる回路である」と言い直されなければならんのだよ。・・・
すなわちこれ人類は社会的言語を獲得したことで 知覚動物から「思考する人間」に変容をとげ、
その変容の歴史に沿って脳に言語体系の回路が形成されたわけです。
これをふまえて人間を「生理的身体」と「人間的意識」の統一体としての視点から 捉えていかないと、 先ほどの澤口教授をはじめ
「遺伝子こそ主役だ」とか「人間の意思を熱量で測定する」とかいうような 壮大で莫大な予算を使って電子顕微鏡マニアックの甘いワナにはまっていくわけです。 |
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N子 |
大きく出たねー、おやじ。 |
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T.O |
いや、君がおやじだぜ。 そんなことより この傾向というのは、いずれも生理的身体としての脳、つまりハードウェアを 分子レベルで観察していけば、何か脳みそが遺伝子のコントロール下に働くことが 証明されると思っている、
まるでホラー映画並みの発想にとどまっている考え方です。
あるいはこんな言い方がわかりやすいかもしれないね。・・
脳みそ自体がソフトだとおもっているために、人間の脳の働きの どこまでがソフトでハードかがわからないままに妙な仮説を立てて、 顕微鏡を覗いているので、どんどんミクロの深みに吸い込まれているとね。 |
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N子 |
なんかややっこしいことやってんだねえ。 |
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T.O |
ぜひ言語論を視野に入れていただきたいネエ。
でもまっ、こんなキツイ言い方をすると研究者全体を非難しているとおもわれますので ちゃんとここで評価ももうしあげておきましょう。
脳神経の薬理的研究からは、脳の局部的部位における A6,A10神経やセロトニン、ギャバ神経の働きと、ドーパミン、ノルアドレナリン、GnRHなどの 流れが手に取るように解析・特定されたことは、研究の大きな成果です。
心の病理が言語体系の回路の中にあるという 田原メソッドを実証する契機を提供していただいたことでもあるので 大いに感謝したいところです。
ただ、念のためにいま一度もうしあげておきますが
心の病理も人間の能力もすべては その人の言語回路にある言語野と言語の不全から発生しているか、
うまく適合して言語能力=人間の能力が発達しつづけているかの違いであって、 けっしてそれ以外のことではありえないということですね。・・ |
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N子 |
・・・?!・・・(パチ!パチ!パチ!) (立ち上がった! いや照れるなあスタンディング・オベかー!) よっしゃ、それじゃ時間ですので主演女優はこれで失礼します!
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T.O |
(えっ、帰るために立ったのかー、、、) いやいや、悩めるうさぎ女史、ご苦労様でした。 (あっ、行っちゃった。) ・・・また、いつか、お会いしましょう。 ・・・みなさんも最後まで読んで頂いて心から感謝いたします。 |
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みなさまへのおしらせでーす!!
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