◆ ほのぼのうさぎの緊急対談コラム!
悩めるうさぎ + 発言うさぎ
-コラム第二弾”母親毒殺未遂事件”の心理解明-
"進行する心の病=「母親に毒を盛った女子高生」の心の病
(スキゾフレーニー)" |
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世の中、どうも
最近毎日といっていいほど、心の病いによる事件が報道されています。
人はなぜどろ沼のような人間関係から離れられないまま
事件にまで行き着いてしまうのだろう?
また、今の世の中で えっ?と、
首をかしげたくなるようなキャラの人が著名人にも観察されますね。
なんでこの人はこうなってまで自分のパターンをつづけていくのか? と
不思議におもってつい考えたくなる時ってありませんか?
それならいっそ片っ端から事件や人物を観察して分析すれば、
皆さんの疑問を解く手助けになれるかと思って、この企画をすすめることにしました。
気楽に読んでいただいて、楽しんでもらえればとねがっています。
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それではさっそく 第二弾をはじめましょう・・・
進行する心の病=
「母親に毒を盛った女子高生」の心の病(スキゾフレーニー)" の巻なり。^^ ^^
<登場人名・キーワード情報:
タリウム、毒殺魔、ブログ日記、母親、妄想、スキゾフレーニー、快感、幼児教育、ミュンヒハウゼン症候群>
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今回はまったくの緊急発表になりますが、この事件をとおして
心の病の真実をご理解いただけたら幸いです。
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コラム第二弾に登場いたしますのは、しっかり悩めるうさぎを買って出た
OL歴11年生のY女史と 発言うさぎのほのぼのカウンセラーT.Oオヤジの
ガチンコ対談となりました。 さて、その成り行きは ? ? ! ! !
はじめにこの事件は平成17年10月末に、
静岡県の女子高生(16歳)が母親(47歳)に劇薬タリウムを密かに摂取させていた容疑で
逮捕されたという報道で明らかになりました。
さらに驚かされたことには
その一部始終の観察日記をネットブログに書き込んでいたことが発覚し、
一躍、「毒殺魔」としてマスコミでクローズアップされた事件です。 |
Y女 |
さっそくですが
今度の事件にはおどろきましたねー!
こんなわたしでも、さすがにたまりませんね!
これはいったい何なんですか? この女子高生!
報道や精神科医のコメントもはっきりした説明が見当たりませんが。・・
母親との関係、愛と憎しみの果ての殺意というようなことでしょうか?
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T.O |
残念ながらテッテイ的に壊れていますね。
両親との関係が屈折したあげく、千切れかかっていたようにおもえます。
彼女の右脳にある攻撃破壊妄想を実現しようとしたのでしょうね。 |
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Y女 |
ハカイモーソーっていうことは? |
T.O |
つまり誰かを攻撃したり、だましたり、破壊したりすることでしかこれ以上いきられない!
という右脳の切迫感のままに行動にかりたてられるわけです。
しかもネットブログに公開することで至上の快感を手に入れたわけでしょう。 |
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Y女 |
それって正気の沙汰じゃないよ。 |
T.O |
もちろん、この人は典型的な進行したソシオパス型のスキゾフレーニーでしょうねえ。 |
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Y女 |
スキゾ?
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T.O |
そう、いまは患者サイドへの配慮から統合失調症とよばれていますが、
ようするにもう現実から心(意識)が離れてしまって、
自分の世界に深く内向して、
つまり妄想がその人を支配する状態にまでなっているようですね。 |
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Y女 |
そうか、・・
でも、女子高生は進学校に通う、頭のいい人なんでしょう? |
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T.O |
たしかにみなさんは、
彼女が理知的でそれゆえに冷酷非情な実験を観察しているようにおもえるでしょうね。・・ |
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Y女 |
そのとおりです。英国の毒殺魔とおなじ犯罪じゃないですか?
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T.O |
、、そうだなー。・・こう言ったらわかりやすいかな?
人間は生まれついての毒殺魔ではないわけです。
イギリス人がたとえ自分の意思で毒殺魔になったように書いているとしても、
それはやっぱり違うわけです。
そこに行き着くまでには胎児期を含めての性格形成に、
さまざまな心の屈折が原因しているのです。
だから本人がどう言おうと、本当のところは
「毒殺魔になるところまで追い詰められた」ととらえるべきでしょうね。 |
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Y女 |
"人間は生まれついての毒殺魔ではない"か。・・
それじゃ、何がここまで女子高生を追い詰めたの? |
T.O |
彼女のここに到るまでの心の屈折、すなわち性格形成の中に求められることです。
彼女のプロフィールがはっきりしたとき、田原メソッドの「性格プロファイリング」を適用すれば大方のことはつかめるでしょう。
とくに母親との関係に注目すると、・・
その人が胎児から幼児期までの間に、母親から安定した交流と安心を
受け留められた体験を持てたかどうかにかかってきます。 |
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Y女 |
ちょっと待って! そんなこと言われても、みんなも、もちろんわたしもそうだけど
なんだかぞっとする話だよなー。
そこはだれも自信ないんじゃないのー? よく覚えてないし、、、
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T.O |
おどかすつもりじゃないんですが、失礼しました。
言ってるわたしも自信も、覚えもないわけですが、、、(ごめん、(^▽^);)
しかし、見方を変えればわかりやすいはずですよ。
つまり、現実に心の病を現している人がやはり母親との安心の関係が
きわめて薄かったという判断でいいのではないでしょうか。
だからといって、母親の責任を問おうということではありません。 |
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Y女 |
どうして? |
T.O |
その母親もまた、鬼のような母子関係を好んでめざしたわけではないはずだから。・・
なんらかの事情でその夫や周りの家族との確執が長くつづいた場合などには、
母親の孤立・不安の鬱屈した心が100パーセントその子どもに刷り込まれるといわれています。 |
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Y女 |
哀しいことだね。・・母はつらいね。・・ |
T.O |
・・まっ、母親という存在は本人がおもう以上にタフな性格を求められているってわけでしょう。
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とつぜんですが、わたしがほのぼのうさぎ。よろしく!
ここでチョイと、ひと息入れましょう
ぷふぁーっと 深呼吸するべー ぷふぁーっと。
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Y女 |
そりゃあ、毒を盛った女子高生にも壊れる原因があったんでしょうが、
どう見ても冷酷非情な犯罪にはちがいないと思えちゃうのです。
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T.O |
たしかに犯罪行為だけに注目すると、そんなふうなイメージしか浮かばないわけですね。
だが・・いいですか、人間はずっと毎日生活しています。
そしてあるとき突然、犯罪行為を実行してしまうということです。 |
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Y女 |
・・えっ、なに? ・・ウーン、つまり 何を ?
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T.O |
ですから、あなたのイメージしている女子高生は
"頭のいい人で、つねに冷静にものごとを考え、その性格のゆえに
凍えるような憎しみを冷徹に母親に向けた人間
ということじゃないですか?" |
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Y女 |
まっ、そうですね。背筋がゾッとするような! |
T.O |
この場合、計画を含めて犯罪的行為全体を狂気ととらえることもできます。
いわゆる「ミュンヒハウゼン症候群」と見ることもできるでしょう。
自分にとっていつまでも屈辱的で満たされることのない状況を
くつがえしたい一心で、
バーチャルであるはずのネットブログに日本中が驚嘆すべく
毒盛り日記を書きこんだわけさ。
これが「現代版ミュンヒハウゼン症候群」であるところは
実際の犯行に裏づけされたうえでのネットブログへの発表という
ゾクゾクするような仕掛けを考えついたことだな。
まっ、そういうことでもあるし、そしてさっき言ったように、
"自分以外のみんなはけっこううまくやっているのに
自分だけがなぜこんなに不遇な人生を生きていなきゃならないのか?
だれにも相手にされないのか!"
といった、自分の過剰な抑圧意識に由来する過度な自尊心が
攻撃的な妄想をわきたたせるわけです。
このようにずっと以前から危険な妄想化が日常的に
くりかえしイメージされてきたということに、
心の病の本質があるわけです。 |
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Y女 |
妄想が心の病気のもとなのか。・・
じゃあ、なぜ妄想ばかりするわけ?
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T.O |
いい質問です。
そこが心の病が進行する核心のところです。
この女子高生はおそらく幼児期までに「いわれのない不安」を
つよく刷り込まれてきているでしょう。
すると子どもながらに社会で活動する時期になっても、
どうにもうまく適応できないということに直面します。
"友達との関係をどうしていいかよくわからない"、
"ものごとを実感としてイメージできない"、
"愛情の求め方もよくわからない"、という
孤立・不安の実態が自分の前に立ちふさがります。
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Y女 |
ナイナイづくしかー。・・それは・・つらいなあ。 |
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T.O |
こんな「わからなさの不安」は人間を恐怖に落とします。
症状として緊張症の無呼吸をともないます。
母親の目顔ばかりをうかがうだけでなく、
人と対面するときはたえず無意識に不安・緊張に身を固くして、
息をつめているでしょう。 |
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Y女 |
それじゃあ楽しくないね。ホントになんか窒息してしまいそうー! |
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T.O |
そう、だから知らず知らずのうちに
鬱屈した気持ちのやり場にこまって、
"生きられるかもしれない"自分の内側へと内向化していくわけです。
その中には、一つのものごとに執着していったり、
特異な勉強にすすんでいったりということもあるでしょう。
自分に内向するということがすなわち妄想化がおこなわれるということですね。
あとはつぎつぎと妄想がつくりだされ、病理が進行していくのです。
予期不安や強迫性不安やスキゾフレーニーと。
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Y女 |
いや、聞いてみると無理ないよね、 |
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T.O |
たしかに。・・
もちろん幼児期以降に母親と父親がこの子どもに安心の愛情と
社会化のための正しい教育を与えつづけていけば、
子どもにとってもずい分と助かり、
事実上の精神の引きこもり状態から救い出されることは可能だったと考えられます。
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Y女 |
それはここのカウンセリングセンターの幼児教育のおしえでもありますね。 |
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T.O |
そう、スキゾフレーニーから救い出される一番の方法でもあります。 |
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Y女 |
最後にそれでは、この女子高生はなぜ、
こんな計画まで立てて母親毒殺を実行しようとしたのでしょうか?
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T.O |
そうですね・・たとえ見かけは理知的でも
この女子高生は気持ちの部分では幼児に退行したままですから。
母親への満たされない思いがずーっとあったとして、
だけどもこの母に依存することもできないと断念したときから、
母親をバッドイメージの攻撃対象にしたのでしょう。
そしてついに、
もはや巨大にふくれあがった攻撃破壊妄想の誘惑に抵抗できる
左脳の理性は無くなっていたということですね。
つまり、脳神経学的に見ると、
女子高生の脳の言語脳回路が日常的に退行化していて、
そのために大脳辺縁系にあふれ出ているノルアドレナリン(猛毒ホルモン)が
線条体、淡蒼球、視床にいたって、
右脳前頭葉に生の感情をスライドして、さらに中枢神経の
前頭葉眼窩面で異常な快感を得るということが
妄想化と、妄想の実行の脳神経学的説明になります。
言い直せば、
無意識に生の悪感情をもとにして、
相手を攻撃破壊することによって
圧倒的な快感を得ようとするわけです。
自分が生きられがたい鬱屈感を、破壊妄想の実行によって爆発的に
解消したい欲求・欲望が抑えがたいところまで来てしまったわけです。
超えてはいけない一線を、生きられない苦しさと引き換えに
彼女は超えてしまったのです。・・・
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Y女 |
フーっ、すごいねー!
しかし、
ついに人間の心の状態を脳神経学的に説明できるところまで来たわけだ!
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T.O |
いやどーも、きょうはお付き合いいただいてありがとうございます。
すこしでもみなさんのお目に止まればいいなとおもっています。
これからも心の問題の最先端で貢献できるようにがんばります! |
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みなさまへのおしらせでーす!!
なお、対談コラム第一弾「心と脳の全容解明」は、ここをそのままクリックしてご覧下さいね。
次回、緊急対談コラム第三弾は「まだやる?中村うさぎ症候群!」 です。乞うご期待!!
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